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2008年 01月 20日
今日は、涙が止まらない日。
きっと、この写真のネガを掃除して、プリントアウトしたからでしょう。 写真の威力は、大きい。 ずっと前から、写真に興味があった。 グランパーが、写真好きだったから、血は争えないとはそのことか。 グランパーが田舎の三階に小さな暗室のある小屋を建てて、 二人で写真、伸ばした夏が、忘れられない。 グランパーが病室からカラスの群れが電線に凛として立っているところを写した写真は 本当に綺麗だね。 大学に入って、写真のクラスをとった。 グランパーが、ミノルタのマニュアルカメラを私にくれた。 カメラは、物質を越えたグランパーの大切な一部を、私に分け与えた。 カメラは、私と一緒に渡米した。 そのカメラは、手にすると一瞬ヒヤッと冷たくて、そのうち、だんだん手の温もりが伝わって温かくなるのだ。そして、そこに託された優しい重量感と古き良き高級感は、心地がよかった。 左手でレンズを包むようにカメラを支え、右手で上手にシャッターとカメラのボディーにバランスよく手を置く。大切なグランパーからの贈り物。 あ、綺麗なものが目に入った。 即、カメラを覗き込む。緊張感が走る。 カメラが私の目と手と一体となる瞬間。 グランパーが捉えてきた数多くのカメラの心と私のとが重なることが、きっと一杯あった。 カメラは、訳あって壊れてしまったけれど、いつの日か、お金が溜まったら直しに出そうと思う。アンティークのカメラの修復は、裕福じゃないとできないとは、しらなんだ。 久し振りに、大学時代に撮ったフィルムをじっくり見た。 私は光と影を追いかけていた。 沢山写した題材のなかで、手をテーマにして撮った作品が一番好きだ。 そして、この老人の手が、一番美しい。 長く生きた人の多くを語ってくれる老人の手。 グランパーの手を思い出す。 器用そうな綺麗な指先が並ぶ力強い大きな手。 この写真の題名は、「Graceful Hands]。今、そうつけた。 グランパー、私の腕も、なかなかでしょう? ・・・ 山彦が暗闇に吸い込まれてしまったようだ。 グランパーのいない地球は、木綿子にとって寂しい場所となりました。 無二の親友を失った心を、 時が解決することは、なさそうだよ、奈良坊ちゃん。 ランキングに参加中。
by superfineartist
| 2008-01-20 15:31
| 惑星MOMEKO
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