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2009年 11月 25日
作品:星空のロマンス
今日、ドゥローイングが2枚売れたのに、なんだか、落ち込んでしまった。 売れた二枚の作品に、私は知らず知らずの間に心を救われていたようで、それが、もう、自分の手の届く範囲にないのが、不思議と、寂しいのだ。こういう気持ちになったのは、初めてかもしれない。この数ヶ月間、ずっと健康を取り戻すことに専念するのに精一杯で、絵を描く気力も無い中で、やっと久しぶりに想像力が沸いて描いた作品だけに、思い入れが強かったようだ。 作品は去り、作品はお金に変わり手元に残った。でも、結局、お金と作品は、ちっともつりあっていない。もっと高値で売れたら嬉しかったのかというと、そういう問題ではなくて、実際、いい値段で売れたのだ。結局のところ、お金と作品の物々交換で、作品を買った人には絵が残るけれど、お金を引き換えにもらうのは、お金だけに目を向けてしまうと精神的価値においては、虚しいことに気がついた。作品の威力と紙切れのお金では、心への潤いが、全然つりあわない。作品に値段はつけても、値段なんて、本当は、意味が無いのだ。作品を売るとは、お金から喜びを得るためでなく、自分の作品に心を討たれたもう一人の人間に出会えたことからくる心の喜びだから、作品が手元から去り、作品と摩り替わったお札をみていても、やってられない気分になってしまう。ほんと、世の中、幸せは、お金では駄目なのだ。 芸術家であることで、精神的に学ぶ事が多い。 まずは、命を込めて作品を作るのだけれど、その作品に、100%愛を注ぎつつも、作品自体に執着心を持ってはいけないということ。というのも、時間を掛けた作品が、結果的に失敗したら、白紙から新しい作品を描かなくてはいけないし、愛する作品ができてもすべて手元に引き止めていたら画家として生活していけないし。それに、出来上がった作品が、何かの過ちで、破損したりすることもあるし。何よりも大切な作品だけれど、執着をしてはいけないということ。これは、他の事にも応用できるので、精神の健康を保つためにもいい修行なのだ。 私の報酬は、すべて精神的な喜びに掛かっているのだ。作品を制作できる喜び、与えられた才能を発揮できる喜び、そして、人を喜ばせることができることへの喜び、そして、私の作品を分かってくれる人と出会える喜び。そのために、私は、生きているのだ。お金じゃ、この喜びの代理すらできない。 今回の二つの作品の購入者は、女性のお医者さんで、私の作品を通して彼女と知り合ってもう6年になる。彼女は、知り合って直ぐにロサンゼルスに引越してしまったけれど、親戚がニューイングランド地方にいるので、サンクスギビングあたりになると、毎年連絡が入り、親戚の家に行く前に私のアトリエ訪問に来るのだ。 知り合った当時は、彼女と私がこうして画家とコレクターの関係を育てていくとは予期していなかったので、毎回、作品を買う買わないに関わらず、私は、ただ、彼女が懲りずに毎年一回連絡をくれて、作品をみたいという気持ちを伝えてくれるだけでもとても嬉しかった。 彼女は、今回婚約者とアトリエにやってきた。せっかく遠くから来るので、我が家にも立ち寄ってもらうために、昨夜ケーキとクッキーを焼いておいた。二人ともとても喜んでくれて、私がお茶に招待することでプレッシャーになって作品を買わなくちゃいけない風になるといやなので、そうならないように、心掛けた。 彼女は、来る前から、買いたい作品が決まっていたようだ。私の大好きな作品が、私の好きなコレクターをハッピーにしている。そう思うと、気持ちも、明るくなってきた。 そうさ、健康を取り戻し、エンジンさえかかれば、いい作品は、これからだって、じゃんじゃか泉が湧き出るように私は、描いていけるのだから。さ、もらったお金で、新しい画材を買いに行こう。 ランキングに参加中。
by superfineartist
| 2009-11-25 07:53
| 芸術日記
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